~女性応援企画~【女性がイキイキと輝く会社へ】特別企画:第2部

安倍昭恵さん×TAKAKOさんスペシャルトークセッション in 全研本社

コスメニストが2016年9月8日に全研本社(コスメニストの運営会社)のイベントホールで実施したスペシャルイベント第2部のレポートをお届けします。 この第2部は、第1部でメイクレッスンをしてくださったビューティークリエイターのTAKAKOさん (その第1部の様子はこちらをごらんください)と、さらにもうお一方、強力なゲストをお迎えして、輝く女性のためのトークセッションをしていただきました。

その強力なゲストとは、なんと、内閣総理大臣夫人・安倍昭恵さん! アベノミクス戦略で「女性が輝く日本」を提唱している安倍首相の奥さまご自身がご登壇くださいました。実は、お二人は大親友。昨年にも全研本社でメイクアップ講座をしてくださったTAKAKOさんのお声掛けでこの対談が実現しました。トークのテーマは「女性がイキイキと輝く会社へ」!以下、詳細をレポートします。(取材・文/コスメニスト編集部)

女性が輝くための会社って、どうあるべき?

まず司会者が日本の企業での女性進出度をしめす調査結果のグラフを提示。日本ではアメリカよりも女性役員の比率がとても少なく、また、大卒女性の離職率がとても高い調査結果となっていました。

このデータをご覧になってどのように思われますか?

昭恵さん: 今、政府の方も女性が輝くために、管理職を増やすように目標設定をして、 取り組んでいるところです。ので、この数値は少しずつ改善されてくるものだと思います。しかしまだまだ全体的に見回すと、 意思決定するような責任ある立場で働いていらっしゃる女性は、日本の中では少ないのかなと思います。 それは企業側にも問題があると思いますけれども、女性の側も昇進することに後ろ向きの傾向がある、とも聞いています。部下を持ったり、 責任をもって仕事をするのはとても大変だと考える女性が少なくなかったりするわけですね。そうではなくて、 女性であってもキャリアアップをしたい人は目指していける、 勇気をもって一歩を踏み出していける企業が増えていくといいなと思っています。

TAKAKOさん: 私は仕事柄、いろんな企業の方とお話ししますが、 現場で頑張っている女性が結構増えたかな 、女性の方ができる人が多いかな、と感じています。私の業界は美容業界なので、やはり業界によっては女性の方が立ち位置が、意見が通りやすい。でもやっぱり、権限を持つ、最後のハンコを押していくのは男性が多いんです。現場は女性なんだけれども、上はやっぱり男性。なぜか。大きな化粧品会社の方と話していても、最終的に何か大きなプロジェクトを進めようとすると、おじさま方が出てくることが多くて、本当にびっくりします。でも、結構頑張って起業している女性の人も多いですよね。自分たちでやっちゃうよって女性たち。これは素晴らしいと思います。

「自分のやりたいこと」は、どういうきっかけで見つけられましたか?

昭恵さん: 私は、全然得意なものも何もなくて、人より優れているところもないと思っていて、夢は「結婚」だったんです。だから、主人と結婚できてよかった、主婦になれてよかったっていうくらいで。あんまりそこからどうしようってことはなかったんですよね。でも、政治家の妻として、いろんなところに出て行って、いろんな方にお会いして、その経験の中からなんとなく、自分の役割はこんなことなのかなっていう風に思い始めました。若い頃は、周りを見渡せば、学生時代のお友達がすごくキャリアアップして、仕事で輝いていたり、結婚している友達は子供が出来て温かい家庭をつくっていたり。そういうのを見ると、一体私は何をやっているんだろうという焦りはずっと持っていましたね。

そんな中で、今思うともったいない、暇な時間もたくさん過ごしていて。私はこんなに時間があって、使えるお金もそれなりにあるにも関わらずこんなに何にもしていなくていいんだろうかと、 自分の人生をこんなに無駄にしていいんだろうかと、悶々と思う時もありました。

その悶々として落ち込んだ気分のいちばんのどん底を味わったのが、主人が総理を一度やめた後の一年間だったんです。 あの一年はひどかった。 そこから、これではいけない、安倍家の妻とか、安倍晋三の妻、つまり代議士の妻とか、そういう枠の中にはめ込もうとするのではなく、自分らしく生きていかなくちゃと自分で思ったこと、また人にそのことを口に出して言ったことによって、少しづつ変わってきたのかなと。今思うと、それが契機だったように思えます。

どん底時代を味わったことがきっかけになった、と?

昭恵さん: そうですね。意識とか言葉ってとっても大事で、これでいいや私の人生って思ったら、たぶんそこで終わってしまう。もうちょっと変わってみたいなと思い、そしてそれを言葉にすると少しずつ、自分の使命のようなものが、自分から追っかけて行かなくても向こうからくるのかな、という気はします。

TAKAKOさんはいかがですか。とくに若い頃どのように過ごされていたか教えていただけませんか。

TAKAKOさん: 私はとにかく20代をロンドン・ニューヨークで暮らして、ヘアメイクで天下を取るぞって思ってやっていましたので、だからあまり休んだ日がありませんでした。とにかく動いていて、自分はその辺の女じゃないんだよという自意識を強く持つ教育を受けてまして。先輩で、日本のスタイリストの仕事をつくった堀切ミロさんという方がおられるんですけど、その方と一緒に仕事もしていたんです。それで、私がつまらないことで愚痴ったりすると、「そんなこと言ってたらあんたその辺の女になるわよっ」といつも叱咤激励を受けていましてね。若いときってどうでもいいことを愚痴ったりするんですけど、 そんなこと言ってたら普通の女になってしまうんだと。そうよく怒られながら、生きてきました。

お2人は仕事とプライベートのバランスはどうしていますか?

昭恵さん: どこからどこまでが仕事で、プライベートがどこなのかの境目が、私の場合ほとんどありません。公務は公務でありますが、それと切り分けて、今日はプライベートで遊ぶ日よ、と決めて遊ぶことが、ほぼないんですね。仕事としてすることの中でも、私にとってやりがいのあることや好きなことがたくさんあるので、それはプライベートと思う気持ちでやっています。

TAKAKOさん: 仕事と思って構えてしまう時点で、変なモードが入ってしまって、ストレスがかかってしまうので、仕事という意識は持たないようにしています。なんのかんの言って仕事している時間の方が圧倒的に長いので、ストレスで体が悪くなってしまうんですね。そこの精神的なバランスをとるためにも、仕事とは思わずに 「ああ今日も楽しいことが始まるな」 という感覚でいます。今日、こうやっておしゃべりしているのも、楽しいことのひとつです(笑)

昭恵さん: この間ケニアに主人と一緒に行ったんです。そこで、H.I.S.という、あの旅行会社の社員の方で日本語がすごく流暢なケニア人にお会いしたんですね。なんでも東京採用だったんだけど、今はケニアにいるということらしいんですが、その彼が、日本でなじめないことがあると言っていましてね。それは「日本人は仕事で一緒の人は友達だとは思わない」ということで、その感覚が自分には理解できなかったと言うんです。仕事をしている人たちと夜飲みに行く。そうすると、飲んでいる席ではすごく盛り上がって楽しいんだけれども、次の日仕事場に行くと、すごくそこは職場であって、昨日の夜の盛り上がりは何だったんだろうというくらいよそよそしい雰囲気になっている。それが、アフリカ人としてはどうしても理解が出来ない、と。そういうことを聞くと、 公私を分けるというのが不自然なこと のようにも思えてきますよね。

そもそもお2人はどういうきっかけで出会われたのでしょうか?

TAKAKOさん: あ、それは仕事がきっかけです。もともと総理のメイクを、総理が官房長官の時からやらせていただいていたんですが、日本へようこそジャパンみたいなビデオ撮りがありまして、その時に昭恵さんがご主人様といらっしゃって。その時に私は大きなパワージュエリーをつけていたんですけど、あらかわいいわねって、声をかけていただいて。そこから話し込んで意気投合してしまったような感じです。

そんな昭恵さんは、TAKAKOさんから見て、どういう女性ですか。

TAKAKOさん: 本当に心がきれいな人!すっごく尊敬しています。 ご自分の使命とか、そういうものをきちんと考えながら生きている女性 で、生き方もプライベートも、全部が尊敬できます。私はいろんな業界のいろんな方と交流させていただいていますが、この年代で、このお立場で、こういう方は他にいらっしゃらないですよ。本当に素晴らしい。心と愛の人です。

昭恵さんから見たTAKAKOさんは、どういう女性ですか。

昭恵さん: とにかくいつもパワフルで、人のために全力で尽くす、みたいな。ご自身は落ち込んでいたり、泣きたい気持ちのときもあったりとかするんだけど、でも人前に出るといつも笑顔になって、ヘアメイクする相手の人をどうやってきれいに輝かせようかと、その人のことを本当に一生懸命考えている。私はとてもエネルギーをもらうんですね。一緒にいるだけで元気をもらえる。場所のパワースポットではなくて、 人間パワースポットと 言えるような、そんな感じ。TAKAKOちゃんはまさに人間パワースポットです。

最近の日本男性についてどう思いますか?

「最近の男性は草食系で元気がない」などという声も聞かれますが、どう思われますか?

昭恵さん: そういう話をよく聞くんですけど、私の周りにいる若い男子は大体みんなすごく元気なんですよね。すごい積極的に、自分で何かをやるんだって、まぁそういう人達が好きなので、たまたまそういう子たちが集まっているんだと思うんですけど。なので私は、日本の未来はそういう彼らを見ていると、明るいのかな、と。一方で「草食系」とか、未来に夢を持てないとか、可能性を感じられないっていうような人たちもいるんだろうな、とも思います。昔は、海外にすごくみんなあこがれて出て行っていたと思うんですけど、最近の若い子たちっていうのは、別に外国なんて行かなくてもいいとか言いますよね。車なんかも持たなくてもいいとか、彼女もいなくていいとか、家にこもりっぱなしだとか。ちょっとそういうのをきくと、せっかく、外にでていけばいろんな可能性があるのに、もったいないなっていう風に思います。インターネットがあって、その世界の中で、いろんなものが見られるのかもしれない。でも、やっぱり実際にそこに行って、そこで誰かと会って話をして、そこの空気感とかにおいとか風とかを感じることは大事だと思うんです。そういう 実際の体験をすることによって、絶対人間って成長していく と思いますし、そこでしか感じられないことっていうのが絶対あると思うので、足を運んでもらいたいな!とそう思いますね。

TAKAKOさん: 草食っていうのはどういうのを言うんでしょうかね。性欲が低いってことですかね。違う? でもそういうのが日本の少子化につながっているわけですよね? 山芋を食べればいいんだと思います 、「自然薯」を!(場内大爆笑)。元気が出て少子化対策になります。総理の方にもそうお伝えいただけますか。(再度大爆笑、昭恵さんも大笑い)

働く女性に応援メッセージを!

まだまだお話伺っていたいんですがお時間が迫ってきてしまいました。最後に、働く女性にメッセージをおねがいできますでしょうか。

昭恵さん: 皆さん、今日は、ありがとうございました!最近私はよく言っているんですけれども、今年の私の目標は、目に見えないものを感じる力を、もっとつけたい、と思っています。これからの時代、人工知能がすごく発達して、いくら人間が考えても、それに勝るような人工知能が出てくるかもしれない。どうやって人間が生きていったらいいのか、今とは全然違う社会がもうすぐそこまで迫っている、とも言われているんですね。その中で本当に、感覚的に感じる力が、これからもっと大事になってくるのではないか、と私は思っています。本来、日本人ってすごくそういう感性を持っているはずだと思うのですが、欧米からの文化が入ってきて、それが少し退化してしまっているのではないかとも思えますね。特に、女性の持っている一つの大きな特性は「感じる力」、つまり感性だと思っています。男性と同じように仕事をすることも大事だと思いますが、そこプラス、 女性の人たちは感性をもっともっと磨いて、それを仕事に生かしていっていただければいいな って、思っています。

TAKAKOさん: 女性がね、のびのびと、とにかく 人生のびのびと、仕事も遊びも、毎日生きていただきたい なと思います。日本って結構、窮屈に固められてしまう社会なので、その枠を全部取って、本当に思ったこと、感じたことを表現できるような人生にしていっていただきたい、社会を変えていっていただきたいと思います。私たちみたいに!(笑い&拍手)。皆さん、今日は本当にありがとうございました!

「女性の働き方」「社会における女性のあり方」といったやや固めなテーマで始まったイベントでしたが、昭恵さんのきさくなお人柄やTAKAKOさんの“パワフルさ”のおかげで場内に爆笑や感動の声が渦巻く暖かく楽しい雰囲気のトークセッションとなりました。最後は、お2人を囲んで全員で記念撮影!昭恵さん、TAKAKOさん、本当にありがとうございました。

第1部:働く女性のためのビューティーメイクレッスン
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内閣総理大臣夫人 安倍昭恵さん プロフィール

聖心女子専門学校卒業 卒業後電通に入社、新聞雑誌局に配属 1987年(24歳)で結婚 2012年神田にこだわりの食材を使った居酒屋「UZU」を開店。 【Project】 ミャンマーで寺子屋づくり支援 無農薬のお米づくり 女性のためのUZUの学校など教育や食の振興にも力を入れている。

ビューティークリエイター TAKAKOさん プロフィール

1987年18歳で単身ロンドンに渡り、complections international school of makeup artistryにて学ぶ。THE MAKEUP CENTERにてプライベートレッスンをしながらPenny Delamarのアシスタントを務める。MICHIKO LONDON、Vidal Sassoonなどのコレクション雑誌等に携わったのち、1989年NYへ。その後ストロボスタジオに入社。HugoBoss、J Crew・mayc‘sなどの一流ブランドのTV-CM&カタログなどを手掛け、精鋭スタッフが在籍しているPellela Manaqement事務所に所属。PAPER MAGAZINEの表紙(レギュラー)、『MexicanVogue』『German Vogue』、サーフブランドTown&Country、マッド・ディロン、スティーブ・マーティン、ピーター・フォーク、ビースティー・ボーイズ、クィーン・ラティファ等のヘアメイクを手掛ける。 帰国後も音楽業界をはじめ、モデルや女優はもちろん、政界に携わる方々など数多くの著名人の広告等でhair&makeを担当、27年間の活動で、述べ10万人以上のhair&makeを中心としたBeauty提案を行ない、多数のメイクやインナーBeautyに関する著書も出版。 ビューティに関する高い知見を生かし、有名ブランドのコスメアイテム企画アドバイザーやオリジナルブランドの立ち上げ、美容に関するイベントへの出演、学校公演、雑誌連載、白金台にある自身の雑貨・コスメセレクトショップの運営など多様な方面で活動の場を広げる